1. 自転車(に・も)注意!
岡根弁護士のぼやき論壇

自転車(に・も)注意!

このところ、自転車の絡む交通事故が多発しているようです。 自転車事故についての、「過失相殺」について、まとめたような書籍も出ています。

ところで、自転車は、日本だとどうしても「歩行者」に近いものというイメージが強くあるように思われます。 そのため、自転車は歩道を走るべきだと考えている人も多いといわれています。
しかし、これは日本に限定されているような発想なんだそうで、ヨーロッパなどでは、自転車は、「車両」なんだから、歩道は走ってはいけない、車道を走るべきだ、という指導がなされています。
交差点に進入してくる自転車を車道を走行している車からどれくらい認識できるのか、という調査がなされたことがあります(左折の際の巻き込み事故中心)。 その結果、車道を走行してきた自転車は7割程度の車両が認識する(見落としにくい)のに対し、歩道を走行していた自転車が交差点に進入する場合4割程度しか認識できない(見落としやすい)のだそうです。 
車に乗っている感覚からすると、なるほど、と思うような割合です。 
ある団体では、日本でも、自転車は車道を走るようにした方がいいという提言も出されているようです。
道交法上、自転車も立派な「車両」です。 左側通行が大原則。 夜間「無灯火」は御法度です。
歩道上では、対歩行者との関係で「徐行義務」もおっています。 自転車で人をはねて、数千万の賠償義務を負わされた過去の例もあります。 注意して走行するとともに自転車でも任意保険に入っていた方が万一の時には助かります。 自動車保険のオプションにも入っているのもあるようですので、検討されることをおすすめします(保険会社の回し者ではありませんが)。

弁護士紹介TOP