1. 「手続き」か「手続」か
岡根弁護士のぼやき論壇

「手続き」か「手続」か

今回は、大の苦手とする国語の話題を。

新聞などに出てくる言葉の使い方と、いわゆる公用文に出てくる言葉とでは、書き方が違うようです。どう違うのか、なぜ違うのか、さっぱり分かりませんが、違うのだそうです。
さて、表題の言い方ですが、どっちが正しいでしょうか。
公用文としての正解は、「手続」です。 ものの解説書によると、「手続き」と「き」を送るのは、「公用文における漢字使用等について」(こういうものがあるそうです)という具体的方針に反するので、「手続」と書くのが適切なのだそうです。
こんなのどっちでもいいじゃないか、と思いますが、公用文は、それを許すほど柔軟性がありません。そんなことで、送り仮名を付けてはいけない、という用語が結構あります。
たとえば、「明け渡し」ではなく、「明渡し」 なぜか分かりませんが、「し」は入ります。
「打ち合わせ」ではなく、「打合せ」 これも「せ」は入ります。
「追い越し」ではなく、「追越し」
「取り調べ」ではなく、「取調べ」
「貸し付け」ではなく、「貸付け」  等々
  ( ところで、この「等」も「など」とは読んではいけません。「など」と読ませたい時にはひらがなを使わないといけない、のだそうです。「nado」と入力すれば、「等」と変換するんですけど・・・ )  
普通に変換すると、さすがのATOKでも、公用語の使い方の変換はしません。 
なので、邪魔くさくても単語登録しなければなりません。
意味が通るんだから、どっちでもいいやん、と思う私のような人物には、公用語を扱うのは不適格のようです。 何とも邪魔くさい話でした。

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