1. 袴田さんと金閣寺へ
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袴田さんと金閣寺へ

2015年2月7日、今年の「死刑を考える日」は、死刑を宣告されたが、再審開始が決定され(現在即時抗告中ではあるが)釈放された袴田さんをお迎えして話を聞くという内容で行われた。

袴田さん自身は、長期間に亘る拘禁と死刑の恐怖等から、なかなか意思疎通ができるような状態ではなかったが、その分お姉さんが、家族の思い等を語ってもらえた。
毎年、映画「休暇」「赦し」などの映画を上映し、講演をセットにして、いろいろな視点から「死刑制度」を考えるという企画にしてきているので、弁護士会が行っている「死刑を考える日」の企画は、決して、死刑廃止を訴えるための企画ではない。
 ただ、誤った裁判により死刑を宣告され、何十年もの間いつ執行されるとも分からない状態におかれ続けた袴田さんを目の前にすると、「(犯罪被害者の救済?のため死刑制度は存続すべきであって、そのため)誤って死刑に処せられる人が出てもやむを得ない」とは、絶対に言えないし、とりわけ、法曹関係者としては言ってはならない問題なのだと感じた。
袴田さんが発言された、死刑とは「国家が国民を殺すこと」という発信は重い。 
講演の前に、金閣寺を訪れたのだが、もし刑が執行されていたら、こうして袴田さんが京都の地を踏むこともなく、お目にかかることもできなかった。

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