1. 危険
ブログ 歩け。あるけ。

危険

GWをはじめ、北アルプスを中心に遭難事故が続いている。

毎年のこととはいえ、気持ちのいいものではない。 今朝(5月16日)も遭難のニュースが流れていた。
最近、山登りブームともいわれ、いろんな年代の人がいろんな山に登っている。当然、自然が相手だから事故も起きる。 そこで必ず出てくるのが、「山は危険だ」という論調がある。 それはたしかに、町中の整備された歩道を歩いているのと比べると、危険であることは間違いない。 
それは当たり前だ。 しかし、例えば、車は快適な乗り物だけれど、操作を誤れば、とたんに殺人兵器にもなってしまう。 そういう意味では危険なのだ。 だからこそ、免許が必要で、無免許での事故は、言い訳のしようが無い。 走らせるだけなら、今の車なら遊園地のゴーカートと同じく、アクセルさえ踏めば前にも後ろにも進むのだから。
車に乗るには、知識と技量が必要である。 それを満たせば、誰でも乗れる。
山登りもそれと似たようなものだ。 安全に登るには、知識と技能とそれに見合った体力がいる。 また、自分の体力を的確に判断できることも重要となる。
これを守っていれば、多くの山岳遭難は予防できる(はず)。 
怖いのは、同じ場所でも、町中と異なり、お天気次第で、楽勝コースからエキスパート向きのコースと勝手に変わってしまうことだ。 
そういう自分も、かつての体力、技量は相当程度失っているが、どの程度残っているのかを的確にはつかめていない。 もうロッククライミングもできないし、いつまでも2月に富士山に登った頃の体力なんて残っていない。 こんな程度、と慢心したときに、事故に遭うことになるのだろうか。 

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