1. 「母子家庭における子どもの貧困」シンポジュウム
女性弁護士の法律コラム

 
(女性弁護士の法律コラム NO.197)
 
2015年3月7日(土)は、日本弁護士連合会主催で、東京で「母子家庭における子どもの貧困を考える」シンポジュウムが開催された。
 
最近は、日弁連で開催されるシンポジュウムや研修会は、希望すれば、テレビ中継で視聴することができる。
3月7日も、京都弁護士会館で視聴することができた。
 
今回のシンポは、10月1日に千葉で開催される日本弁護士連合会の人権シンポジュウムのテーマ「女性と労働」のプレシンポとして位置づけられていた。
 
日弁連の両性の平等に関する委員会から基調報告がなされた後、国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩さんからの基調講演があった。
 
阿部彩さんは、岩波新書で「子どもの貧困」と「子どもの貧困Ⅱ」という2冊を出版されており、その本は、私が昨年「子どもの貧困と学校給食費未納問題」を講演した時(2014年11月27日付けブログ)に、大いに参考にさせてもらった。
 
阿部さんは、最近のマスコミの傾向として「子どもの貧困」「女性の貧困」というテーマには注目するが、「母子家庭の貧困」というテーマには新規性がないと言ってあまり関心を示さない、でも根は共通であり、母子家庭の現状はますます悪化していると強調された。
 
特に10代で出産した母親の大多数は母子家庭となり、また若年出産の母の子どもは、母親が低学歴で配偶者がいないことのリスクにより、さまざまな不利益を受けているとの報告がなされた。
 
まだまだ私たちが知らない実態がたくさん存在している。
 
用があったので、その後のパネルディスカッションを視聴することができなかったが、今後も関心を持っていかなければと思った。
 
 

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