1. 「スピード感をもって」って、おかしくない?
ブログ マチベンの日々

「スピード感をもって」って、おかしくない?

 
2020年8月12日、広島地裁が下した「黒い雨」訴訟判決に対し控訴するという記者会見の中で、加藤厚生労働大臣は、援護対象区域について「地域拡大を視野に含めて、検証したい」との発言について「スピード感をもって」と述べた。
 
今回だけではない。
最近の大臣や官僚の政府答弁を聞いていると、この「スピード感をもって」という言葉がやたら出てくる。
この言葉を聞くたびに、私は大きな違和感を感じる。
なぜなら、「スピード感」はあくまで「感覚」「感じ」であるから、人それぞれにその感覚は異なり、すごく曖昧あるいはゴマカシの表現に聞こえてならない。
 
政府答弁は政策などの検討や実施なんだから、むしろ、それは「早急に」「速やかに」と言うべきではないかと思う。
 
 

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