1. 京都大学入学式での山際総長の式辞
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京都大学入学式での山際総長の式辞

 
4月7日に行われた、京都大学入学式。
そこで、山際総長から述べられた式辞がネットなどで話題となっている。
「京都大学」のホームページに掲載されているので、読んでみた。
 
●まず、「京都大学の自由の学風」から
 
「京都大学は、その基本理念として自由の学風を謳っている。
それは、フランスの自由思想に基づいており、すなわち、個人の自由と権利を尊重し、社会における個人の自由な活動を重んずる考え方である。
しかし、自由というものは、簡単に得られるものではない。
(フランスのレジスタンス運動家の詩を紹介し)人間にとって決してあきらめてはいけない希望が自由である・・・と聞こえる。
人間の社会には、3つの条件(自由・平等・博愛)が必要。
学問の自由とは何か。
ただ講義を聞くだけでなく、自分で考えるだけでなく、多くの人々と対話するなかで自分の考え方を磨くことを意味し、その上で創造性に満ちた新しい発想を世に出すことが求められている。」
 
●18歳選挙権にも触れて
 
「皆さんは自分の置かれている環境に対し、その是非について、その政治的判断について、自ら票を投じて参加できるひょうになった。
学徒出陣の頃、選挙権は25歳以上の男子と定められており、学徒出陣に参加した学生たちは自分たちの意思ではなく、上の世代によって戦争に駆り出されていた。
皆さんの意思によって、揺るぎない未来を築くために確かな1票を投じてほしい。」
 
歴史の歩みが大きく変わってしまうような現在の日本社会の中にあって、山際総長の言葉の1つ1つがとても意味深く聞こえる。
若い人たちには、自分自身の未来のためにも、個人の自由が真に謳歌できる社会を創っていってほしいと思う。
 
 
 
 
 
 

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