1. 病院の同意書
ブログ マチベンの日々

病院の同意書

 
身内が病気で入院し、手術をすることになった。
 
「管を入れます」「麻酔を投与します」「これこれの手術をします」などなど、担当の医師が異なるため、そのたびに入れ替わり説明を受ける。
そして、説明の最後には、確かに危険性も含めて説明を受けたという同意書にサインを求められる。
 
過去に医療過誤の裁判をしたこともあるので、医者の説明義務というのは十分承知しているし、病院側としては、後から「説明していなかった」とか「ミス」と言われないため、必ず同意書を取るというのはわかる。
 
しかし、現実にその場面に立ち会うと、患者側としては、淡々と危険性を説明され、不安が増すばかりだった。
手術の成功率や逆に危険が起こる確率なども説明してくれないと、家族は不安で一杯になり、患者本人は恐怖すら覚えることだろう。
 
患者や家族の不安をできるかぎり和らげるための医師のコミュニケーション能力が問われる場面だと思った。
 

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