1. 「女性手帳」に疑問
ブログ マチベンの日々

「女性手帳」に疑問

 
女性だけに「女性手帳」というものが配布される計画が進んでいるらしい。
 
内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」は5月7日、妊娠・出産に関する知識や支援策を記した「生命(いのち)と女性の手帳(仮称)」を作成する方針を決めたという。
2013年度中に内容を決めて、2014年度から自治体を通して一斉に女性に配布する。
晩婚や晩産化に歯止めをかけるのが狙いとのこと。
 
なんで、女性だけなの?
少子化って「女性の意識」の問題なの?
 
少子化の原因が、子どもを安心して産み育てられない今の社会にあることは既に明らかだ。
保育所の待機児童問題、高い教育関係費、非正規・不安定雇用における低賃金などなど、今の若い世代は経済的に不安が一杯。
現に内閣府が2011年にとりまとめた「少子化に関する国際意識調査報告書」からも若年層が出産を「外的要因から諦めている」傾向は浮き彫りになっている。
 
それと、そもそも結婚するかしないか、子どもを産むか産まないか、何歳で産むかなどは、男女ともに個人の自由の問題であって、国が「晩婚・晩産化に歯止めをかける」なんて筋違いも甚だしい。
 
男女の身体のしくみや性教育などは学校で教えるべきもの。
「女性手帳」などを作成する金があるならば、もっと社会制度の充実にまわすべきだろう。
 
 

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