1. 医療費が変わる!~病院を使いわけよう~
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医療費が変わる!~病院を使いわけよう~

 
2013年4月13日付け朝日新聞別刷beで、今年4月から、医療機関の規模によって医療費の基本料金に差がつけられることを初めて知った。
 
数年前、大学時代の友人が勤務する大阪の大規模な民間病院で診てもらうことになった時のこと。
電話で、その友人の医師は「うちの病院は、紹介状がないと、初診料とは別に8400円かかるから、紹介状を持って来てもらった方がいいよ」とアドバイスしてくれた。
 
初診料は、病気やケガで初めて医療機関を受診したときにかかる基本料金で、診療所でも病院でも一律に2700円。
では、なぜ、紹介状がないと、そんなに高いの?
 
この8400円というのは、「特定医療費」と言って、平成4年度の医療法改正によって設けられた制度である。
初期の診療は地域や医院・診療所で受診し、高度・専門医療は大きな病院で行うことにより、限られた医療資源の有効活用、大きな病院の混雑緩和など、医療の合理化を図ることを目的としているとのこと。
 
しかし、このような制度をつくっても、国が描く医療体制に近づかないため、今年4月から、初診料、外来診療料を変更して大病院の利用に一定のハードルを設けることになったようだ。
 
具体的には、大病院に紹介状を持たずに初めて受診した患者は、初診料2700円のうち健康保険が適用されるのは2000円までで、700円は全額自己負担になる。
例えば、3割負担の場合なら、通常なら810円でよい窓口負担が1300円になる。
また、大病院での治療が終わって近隣の診療所などを紹介したのに、個人の都合で大病院に通ってくる患者は、外来診療料700円のうち健康保険がきくのは520円まで、残りの180円は全額自己負担になるので、通常210円でよい窓口負担は340円に増える。
 
近所には、京大病院、府立医大、第2日赤があるが、近くに大病院があるからと言って、安易にかけこむことはできないなあ。
 
 
 
 
 

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