1. イタリア映画「道(La Strada)」 
ブログ マチベンの日々

イタリア映画「道(La Strada)」 

 
どうしても、もう1度、観たいとずっと思っていた。
フェデリコ・フェリーニ監督のイタリア映画「道」(1954年の作品)。
 
おそらく初めて観たのは小学生の頃にテレビで。
父が観ていたので、私もその横で観ていたが、涙が止まらなかったことだけが強く記憶に残っており、いったいどんなストーリーだったんだろうという思いがずっとあった。
「少女」と「おじさん」とサーカスの物語という記憶だったが、今回DVDであらためて観て、それは正確ではなかった。
 
1万リラで大道芸人ザンパーノに売られたジェルソミーナは、ザンパーノの大道芸を手伝わされる。
「女房」として。
自由奔放で粗暴で女好きのザンパーノを嫌って1度は逃げ出すが、連れ戻されてしまう。
そしてザンパーノが喧嘩によって警察に逮捕されたため、逃げる機会はあったが、彼の帰りを待つ。
その後、ザンパーノが綱渡り芸人を殺害した場に居合わせたジェルソミーナは頭が変になり、そんな彼女をザンパーノは置き去りにする。
数年後、ジェルソミーナが死んだことを知ったザンパーノは海辺で号泣する。
 
ジェルソミーナは、「白痴」と解説されているようだが、私にはそうは思えず、純真だが、頭の良い女性だと感じた。
表情でその感情を表現する演技は素晴らしい。
 
そして、綱渡り芸人が語った「世の中に役に立たないものはない」「道端の小石でも」という言葉が、この映画のテーマかもしれない。
その言葉によって、ザンパーノには自分しかいないと考え、彼が警察から帰ってくるのを待つジェルソミーナ。
そんな彼女をザンパーノは見捨てるが、それを後悔して号泣するラストシーン。
 
何か深いものが流れていて、あのセリフは?あの表情は?何を意味しているのだろうと何度も思い返してしまう作品だった。
テーマ曲の音楽も素晴らしい。
1957年、戦後日本で初めて上映されたイタリア映画である。
アカデミー外国語映画賞受賞。
お薦め映画の1つである。
 

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