1. 西穂から奥穂への大縦走(その2)
ブログ マチベンの日々

西穂から奥穂への大縦走(その2)

8月6日、大縦走の1日の始まりは、西穂山荘を朝4時出発。

西穂独標(どっぴょう。2701M)で朝弁当のおにぎり1個を食べる。緊張のせいか、あまり食欲がない。一般の登山者は独標まで。独標からは険しい岩場のルートに変わる。

奥穂まで行こうとする登山者の中には、私たちより明らかに年上の中高年もいたが、山岳ガイドがロープを持って同行していたり、ヘルメットをかぶったりしており、昨夜のオジチャンの言葉が頭をよぎる。

午前6時40分、西穂高岳(2909M)。ジャンダルムまでの険しい岩稜がものすごい迫力で迫ってくる。そこから何度もアップダウンを繰り返すが、特に下りが恐い。傾斜が急なため、身体を山側に向け、手足をどこに置くか1つ1つ確認しながら下りていく。

間ノ岳(あいのだけ)、天狗の頭を経て、天狗のコル。そこからジャンダルムまで約300Mの上り。ヘトヘトになる。ジャンダルム(3163M)へは、小鞍部にリュックを置いて空身で。今、通過してきたコブ尾根ノ頭にいる登山者らが手を振っているので、私たちもジャンダルムから手を振り返す。でも目指す奥穂高岳はガスの中。

ジャンダルムを下りて小鞍部まで戻り、そこからが最後の難関だった。ロバの耳を巻いて進むのだが、下は絶壁、鎖はついているものの、ルートは細くて不安定。恐かった~!そこを通過すると、今度は馬の背を登る。短いが、本当に馬の背中のように、両側がスパッと切れている岩場。

そして、やっと奥穂高岳(3190M)に登頂。12時45分。皆で大縦走の喜びを確認し合った。

 

(感想)大縦走を達成したが、今は、2度と行こうとは思わない。本当に厳しいルートだった。でも、高所に恐怖心がなく、天候が良く、かつ慎重に進めば、行けるルートだとは思った。ただ、岩がザレている所が多いので、落石よけにヘルメットはあった方が良い。

 

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