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女性弁護士の法律コラム

京都新聞「裁判の七不思議」補足説明


2021年4月10日付け京都新聞夕刊1面に、「裁判所は非日常的な場」で、法廷で取材をしていても「あれ?」「何で?」と疑問が残ることもしばしば。そんな「裁判の七不思議」をひもといてみた、として記事が掲載されていた。

私たち弁護士には、裁判所は日常生活の一部であり、法曹関係者以外の人が何を「不思議」と感じるか興味津々。
少しだけ補足してみました。

(不思議1) 録音が認められない

写真撮影や録音、放送は裁判長の許可が必要という規則がある。「法廷の秩序を維持するため」とされている。
録音がなぜそれに反するかは回答がなかったそう。
前は、傍聴者がメモを取るのも禁止されていたが、米国人弁護士が訴訟を起こし、解禁された。

※ 録音がなぜ禁止されているのかは、私にもわかりません。改ざんされやすいからでしょうか。

(不思議2) 裁判官は無人の法廷でも判決を読み上げている

「判決は言い渡しによってその効力を生ずる」(民事訴訟法250条)から、たとえ、法廷に誰もいなくても、判決を読み上げる。

※ 但し、判決全文を読むわけではなく、判決主文のみ。民事事件の場合、5分間位、5~6件の事件の判決を無人の法廷で淡々と読み上げることは珍しいことではありません。

(不思議3) 多くの検察官は風呂敷を手にしている

※ 風呂敷の中は裁判記録です。以前は、弁護士も皆、記録の量が多くなると、風呂敷で法廷まで運んでいました。最近の弁護士は、ほとんとがキャリーバッグですね。

(不思議4) 裁判官の法服が黒色の理由

※ これは、先週から始まったテレビドラマ「イチケイのカラス」の中でも説明されていました。

「他の色に染まることがなく、公正さを象徴する色として最適と考えられたため」

(不思議5) 裁判官が入廷すると、傍聴人も含め全員が立ち上がり一礼する

特に規則はない。

※ 私たちも習慣的に起立して礼をしますが、もししなくても、とやかく言われないのではないかと想像します。

(不思議6) 木槌は使わない

過去も含め使用されたという歴史はない。

(不思議7) 裁判官の法壇は高い位置にある

最高裁によると「具体的な定め」はない。

※ 「お上(おかみ)」時代の名残でしょうか。裁判官も弁護士も検察官も、皆、対等なのですから、同じ高さにすべきだと思います。
ちなみにラウンド法廷は、1つのテーブルを囲むので、もちろん同じ高さです。




略歴

岐阜県岐阜市出身
県立岐阜高校卒業
京都大学法学部卒業

1982年4月
弁護士登録 京都法律事務所に入所

1986~89年度
日本弁護士連合会女性の権利委員会委員

1990~92年度
京都弁護士会両性の平等に関する委員会委員長

1992~98年度
滋賀県女性問題懇話会委員

2005年から現在まで
立命館大学法科大学院リーガルクリニックアドバイザー

2011年12月
京都法律事務所 退所

2012年1月~2020年12月
京都リバティス法律事務所在籍

2021年1月
京都法律事務所再入

京都新聞「女の相談室」、同山城版「女の法律」、リビング京都「女と法律」などに連載執筆しました

趣味
登山(2013年8日本百名山完登)、スキー、フラメンコなどのダンス、絵を描くこと、料理を作ることと食べること

離婚・相続・遺産分割・遺言などの家事事件を専門としています。
また交通事故、借地借家、不動産トラブルなどの一般民事事件も扱っています。

2021年1月、9年ぶりに古巣の京都法律事務所に戻ってきました。皆様の身近な弁護士(=マチ弁)として仕事をしていきたいと思います。
弁護士になって以来、女性をめぐる様々な問題をライフワークとして取り組んできました。これからも、弁護士として、1人の女性として、同じ目線で、女性の人生を考えていくつもりです。
そして一人ひとりが人間として大切にされる社会の実現を目指します。

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