1. »
  2. »
  3. » 2013年8月

2013年8月アーカイブ

 以前(かわら版原稿の執筆が遅れていて,時機に遅れたネタですみません),京都の桂川の河川敷農地に,河川法に違反して多くの農小屋が設けられていて,問題となっているという新聞報道がありました。それを見て,「あー,そうそう,だから『ババトラ』だったのよねえ」と感慨深いものがありました。

 

 私たちがグライダーの訓練(と言います)に使っていた木曽川滑空場は,その名のとおり岐阜県は木曽川の河川敷を整地して作った,最大幅約100mくらい,全長約1200mの滑空場なんですよね。そして,こういう「河川区域内の土地」である河川敷の使用については,「河川法」というマイナーな法律で規制されているのです。

 まずは
   (土地の占用の許可)
   第二十四条  河川区域内の土地(略)を占用しようとする者は、
         国土交通省令で定めるところにより、河川管理者の
         許可を受けなければならない。


などという条文があって,日本学生航空連盟でも,滑空場として使用するので許可してくださーい,と「占有許可」を取っています。

 でも,
   (工作物の新築等の許可)
   第二十六条  河川区域内の土地において工作物を新築し、改築し、又は
        除却しようとする者は、国土交通省令で定めるところにより、
        河川管理者の許可を受けなければならない。

という法律もあって,例えば滑空場に勝手に管制塔を建てたりはできないんですよね。

 木曽川滑空場は増水すると水没してしまうこともあるので,おそらく流される危険があることから建物建築の許可はでなかったのでしょう。おかげで,木曽川滑空場ではトイレですら軽トラックの荷台に積まれて移動可能となっており,「ババトラ」と呼ばれて親しまれていたのでした。

 以上,何に役に立つかわからない(橋を渡るときに「ああ,あの小屋は違法建築物かもしれないなあ」と思う楽しみ?が増えるくらいの効果しか期待できない)ワンポイント法律小話でした。

略歴

京都市右京区太秦で出生。3歳から富山県で育つ

1993年3月
富山県立高岡高校卒業
1993年4月
大阪大学文学部入学
大学時代は体育会航空部の活動に明け暮れる

1999年3月
2年留年の後、大阪大学文学部文学科を卒業
フリーター生活をしていた2000年11月、一念発起して司法試験に挑戦
受験時代は京都の受験予備校(伊藤塾)に通う

2002年11月
司法試験合格
1年間の実務修習を京都で経験
2004年10月
京都法律事務所 入所
2005年、2010年にそれぞれ男の子を出産し、現在2児の母

弁護士会委員会所属

【京都弁護士会】
刑事委員会副委員長
司法修習委員
検察審査会PT
死刑制度調査検討PT

【日本弁護士連合会】
刑事弁護センター幹事
法廷技術小委員会

一般民事事件(借地借家・交通事故・不動産・住宅問題・医療過誤問題など)

家事事件(離婚・相続・遺言など)

労働事件、労災事件、刑事事件、少年事件。

債務整理、破産申立事件など。

子どものころより空に憧れ、大学時代はグライダーで日本各地・オーストラリアなどの空を飛び回ってきました。操縦教官の国家資格も取得し、一時はエアラインのパイロットを目指すも受験に失敗。失意のフリーター生活の後、社会に貢献したい、常に自分自身を向上させられる仕事に就きたいと決意し、司法試験を目指しました。
今は、大地にしっかりと足をつけて、依頼者お一人お一人の悩みに寄り添い、ともに歩む弁護士でありたいと思っています。
特に、離婚・親子など女性が抱える問題に、共に悩み、しっかりした解決をお示ししたいと思います。
また、刑事・少年事件にも力を入れています。