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2013年2月アーカイブ

 どうした経緯か,大して実績も経験もない私だけれど,裁判員制度が始まる前からここ5年くらい,裁判員裁判のための法廷技術研修に,日弁連の講師として参加している。

研修では,法廷弁護技術の研究・講習が盛んなアメリカから持ち込まれた「法則」が多いので,「反対尋問の"3C""CICC"」とか,「Primacyの法則」だとか,割と横文字が横行するのである。

 グライダーでも,日本はどちらかというと後進国だから,「スティックフォワード・オポジットラダー」とか,学習の法則「REEPIR(リーパー):Readiness, Exercise, Effect, Primacy, Intensity,Recency」など,横文字の合言葉が普及していたりする(なかには「たこあっぱあせきひこふ」のような日本語暗記版もあるけど。)。

 最近の研修のときに,そういうわけでやっぱりまたグライダーのことを連想していて,(あー,これは今でも使えるなあ)と痛切に思った法則がある。
 それが,「I'm SAFE.」。
 自家用操縦士とか,資格を取るときには,パイロットとして自分の体調を把握し,管理するスキルが当然必要になる。体調が悪いときに飛ぶと,本当に大変だから。
 そこで,自分の「飛行前点検」,人的チェックリストとして使われるのが,
  I Illness =病気
   M  Medication =服薬
   S  Stress =ストレス
   A  Alcohol =飲酒
   F  Fatigue =疲労
   E  Emotion =感情
 頭文字を取ると,「I'm SAFE.」でしょう?

 特に見落としがちなのは,「ストレス」や「感情」。空では3割アタマ,というように,人間は普通空を飛ぶように出来ていないから,空を飛んでいるという特殊な条件下で地上と同程度の判断力や思考能力を発揮しようと思うと,意外とメンタルな要因が重要なのである。「絶対上手く飛んで,ソロチェックに通らなければ」とかストレスで固くなったり,怒ったり落ち込んだり乱れた感情では,思わぬミスも発生する。ミスは命取りになる。パイロットは,あらゆる意味で自分や周囲に目配りをし,自己管理しなければならないのだ。

 と,思えば思うほど,「I'm SAFE.」は今の弁護士生活にも必要だなあ。病気・疲労・服薬はミスのもとだし,感情をぶつけて尋問するのもよろしくない。ましてやストレス発散のため飲酒酩酊の上,書面を起案するなどもってのほか。


 「I'm SAFE.」自己管理でいつもパーフェクトな弁護士を目指したい・・・ものである。

死刑を考える

昨日,岡山地裁で16件目の裁判員死刑判決が出ました。

弁護人の心情を思うと,辛いです。

そしておそらく被害者のご遺族の側にも弁護士がついていて,

被告人と被害者が対峙するもののように語られざるを得ないところが,辛い。

 

私は,どちらかの側にしか立てない,という弁護士ではありたくないと思っています。

そして,その間で悩みながらも,私自身はやっぱり,死刑という制度の存続を選択したくないと思う。

 

明日,京都弁護士会主催の「死刑を考える日」の企画があります。

「悪魔の弁護人」とまで言われた安田好弘弁護士のドキュメンタリー映画,「死刑弁護人」を上映。

第2部は,安田弁護士へのインタビュー。私は,インタビュアーを務めさせて頂きます。

場所は京都駅から徒歩5分のキャンパスプラザ京都。

時間は12:30開場,13時開会です。

 

私自身の立ち位置はさて置き,できるだけ中立に,公平に,かつ安田弁護士の経験や姿勢,思想に迫るインタビューにしたいと思います。

略歴

京都市右京区太秦で出生。3歳から富山県で育つ

1993年3月
富山県立高岡高校卒業
1993年4月
大阪大学文学部入学
大学時代は体育会航空部の活動に明け暮れる

1999年3月
2年留年の後、大阪大学文学部文学科を卒業
フリーター生活をしていた2000年11月、一念発起して司法試験に挑戦
受験時代は京都の受験予備校(伊藤塾)に通う

2002年11月
司法試験合格
1年間の実務修習を京都で経験
2004年10月
京都法律事務所 入所
2005年、2010年にそれぞれ男の子を出産し、現在2児の母

弁護士会委員会所属

【京都弁護士会】
刑事委員会副委員長
司法修習委員
検察審査会PT
死刑制度調査検討PT

【日本弁護士連合会】
刑事弁護センター幹事
法廷技術小委員会

一般民事事件(借地借家・交通事故・不動産・住宅問題・医療過誤問題など)

家事事件(離婚・相続・遺言など)

労働事件、労災事件、刑事事件、少年事件。

債務整理、破産申立事件など。

子どものころより空に憧れ、大学時代はグライダーで日本各地・オーストラリアなどの空を飛び回ってきました。操縦教官の国家資格も取得し、一時はエアラインのパイロットを目指すも受験に失敗。失意のフリーター生活の後、社会に貢献したい、常に自分自身を向上させられる仕事に就きたいと決意し、司法試験を目指しました。
今は、大地にしっかりと足をつけて、依頼者お一人お一人の悩みに寄り添い、ともに歩む弁護士でありたいと思っています。
特に、離婚・親子など女性が抱える問題に、共に悩み、しっかりした解決をお示ししたいと思います。
また、刑事・少年事件にも力を入れています。